長い年月をかけてつくられた化石燃料には限りがあります。もしも、新しい資源が発見されなかったり、資源を掘り出す技術が進歩しないままで考えると、今の資源を使い切ってしまうまでには、天然ガス、石油は約50年、石炭、ウランは130年以上と考えられています。あらたに発見される天然ガスや石油があるので、多少は長くなることが予想できますが、それでもいつかはなくなってしまうと考えられている大切な資源です。
便利なくらしを支える資源には限りがあるんだ。だから大切に使わなくちゃいけないんだね。
(注1)可採年数とは、現在見つかっているエネルギー資源のうち今の技術で実際に利用できる分(確認埋蔵量)を、今と同じペースで毎年消費していったとき(年間生産量)に、使いきってしまうまでの年数のこと。技術の発達や消費の仕方で可採年数は変わってきます。
かつての技術では取り出すことがむずかしかった資源があります。
「シェールガス」は、岩の層に閉じこめられた天然ガスです。2000年代になって効率(こうりつ)よく取り出す方法が考え出されたため、アメリカをはじめ、世界中で生産が始まっています。
「メタンハイドレート」は、天然ガスと水が合わさった氷の粉のようなもので、火をつけると燃えるため"燃える氷"といわれています。数百~数千メートルの海底などに大量にねむっているとされ、現在、国産エネルギーとして使えるよう調査や実験が進められています。
そのほかにも「コールベットメタン」や「タイトサンドガス」という、かつては取り出すことがむずかしかったガスが使われ始めています。
「シェールガス」や「メタンハイドレート」という新しい天然ガスがあるんだね。「メタンハイドレート」は、日本でもとれる期待の資源なんだね!
天然ガスを含めた化石燃料(かせきねんりょう)は、人の力で簡単につくり出すことができないんだよ。資源は、いつかなくなってしまうのかな?少し考えてみよう!